くれる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

動詞:呉れる[編集]

くれるれる】

  1. (NDAくれる、Nが行為者、Dが受領者、Aが対象物) 話者から心理的に遠い人が話者から心理的に近い人あるいは話者本人に物を与える
    • 父が時計をくれた。 (父が行為者、話者が受領者)
    • おじさんが弟に手紙をくれた。 (おじさんが行為者、弟が受領者、弟のほうがおじさんより心理的に近い)
    • くれると言うからもらっておいた。 (話者が受領者)
  2. (方言) やるあげる。くれてやる。
    • ははあ、さっき、わしが阿濃(あこぎ)に薬をくれようとしたら、おぬしが腹を立てたのを見ると、あの阿呆をはらませたのも、おぬしらしいぞ。(芥川龍之介「偸盗」)
  3. 視線を投げかける。
    • 一瞥をくれる
  4. (補助動詞、…してくれる) 話者から心理的に遠い人が話者から心理的に近い人あるいは話者本人の利益になるような行為をする。
    • 父が時計を買ってくれた。 (父が行為者、話者が受益者)
    • おじさんが弟に勉強を教えてくれた。 (おじさんが行為者、弟が受益者、弟のほうがおじさんより心理的に近い)
  5. (補助動詞、…してくれる)してやる。

活用[編集]

  • 母音語幹:kure-ru
    ただし、命令形はくれが標準的で、くれろは古い形である。

発音[編集]

語源[編集]

古典日本語呉る

関連語[編集]

動詞:暮れる[編集]

くれるれる】

  1. 日が沈んで暗くなり、昼間の時間が終わる。
  2. 季節・年が終わる。
  3. 時が過ぎる。あけくれする。
  4. 暗い感情を感じながら長い時間を過ごす。
  5. どうしたらよいかわからず困惑する。思い惑う。

活用[編集]

  • 母音語幹:kure-ru

発音[編集]

語源[編集]

古典日本語暮る

関連語[編集]