「ひらく」の版間の差分

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*NHK: ヒラ↘ク
*東京アクセント:ヒ↗ラ↘ク
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#ヒロアク(広明)、ヒロハレク(広晴来)
#ヒラアク(平明)

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'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
#[[ひろがる]]。[[のびる]]。
#閉じているもの、かたまっているものなどが、[[ひろがる]]。[[のびる]]。
#つぼみが[[ほころぶ]]。花が[[さく|咲く]]。
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##:花ひらく
#[[はじまる]]。
#[[はじまる]]。
#[[開墾]]してあり。
#[[はれる|晴れる]]、[[こころよい|快く]]なる、さわやかになる。
#[[はれる|晴れる]]、[[こころよい|快く]]なる、さわやかになる。
#[[さかん]]になる。よくなる。
#[[さかん]]になる。よくなる。
##人智進む。文明にが発展する
#《[[いみことば]]》戦闘において、撤退する、退散する。
#《[[いみことば]]》戦闘において、撤退する、退散する。
##宴や会合を終了させる。[[おひらき]]になる。
##宴や会合を終了して解散する。[[おひらき]]になる。
#人智進む。文明に赴く
#(距離、年齢、順位、値段などに)[[へだたり|隔たり]]が生じる。差が大きくなる。
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'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
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##他人に心を通わせて交流できるようにする。
##他人に心を通わせて交流できるようにする。
##:心を'''ひらく'''。
##:心を'''ひらく'''。
##障りを去る。導き通させる。流通させる。
##[[害]]を取除く。導き通させる。[[流通]]させる。
##:血路を'''ひらく'''。
##:血路を'''ひらく'''。
#[[ひろげる]]。[[のばす]]。
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##本などを読むために中身が見える状態にする。
##本などを読むために中身が見える状態にする。
##:教科書を'''ひらく'''。
##:教科書を'''ひらく'''。
##:{{rel}}: [[よむ]]、[[ひもとく]]
##魚の調理において、背中あるいは腹から包丁を入れて広げる。
##魚の調理において、背中あるいは腹から包丁を入れて広げる。
##:関東では魚を背中から'''ひらく'''
##:関東では魚を背中から'''ひらく'''
##:{{rel}}: [[ひらき]]にする、[[さばく]]、[[おろす]]
#《[[いみことば]]》[[わる|割る]]、[[くだく|砕く]]などの婉曲表現。
#《[[いみことば]]》[[わる|割る]]、[[くだく|砕く]]などの婉曲表現。
#:[[かがみびらき|鏡開き]]
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#酒を飲み干して杯をからにする。
#酒を飲み干して杯をからにする。
#《数学》ある式またはある数のn乗根を求める。
#《数学》ある式またはある数のn乗根を求める。
#《数学》[[括弧]]のついた[[式]]を、括弧がついていない式に変換する。
#《数学》[[括弧]]のついた[[式]]を、括弧がついていない式に変換する。
#文章中の[[漢字]]を[[平仮名]]に変更する。
#文章中の[[漢字]]を[[平仮名]]に変更する。
#ものごとを[[はじめる]]。
#ものごとを[[はじめる]]。
##会合を開始する。
##会合を[[開始]]する。
##:今から会議を'''ひらく'''。
##:今から会議を'''ひらく'''。
##[[もよおす]]。場を[[もうける|設ける]]。
##[[もよおす]]。場を[[もうける|設ける]]。
##:懇親会を'''ひらく'''。
##:懇親会を'''ひらく'''。
##商売学説などを新たに[[おこす|興す]]。
##都市、政府、商売学説などを新たに[[おこす|興す]]。
##[[ほりおこす|掘り起こす]]。[[開墾]]する。[[開拓]]する。
##[[ほりおこす|掘り起こす]]。[[開墾]]する。[[開拓]]する。
##:森を'''ひらく'''。
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##解く。排する。
##解く。排する。
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*NHK: ヒラ↘ク
*[[とじる]]
*東京アクセント:ヒ↗ラ↘ク
*[[たつ]]
*京阪アクセント:↗ヒラク
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#ヒロアク(広明)、ヒロハレク(広晴来)
#ヒラアク(平明)


==参考==
==参考==

2011年9月18日 (日) 08:09時点における版

日本語

発音(?)

  • NHK: ヒラ↘ク
  • 東京アクセント:ヒ↗ラ↘ク
  • 京阪アクセント:↗ヒラク

語源

  1. ヒロアク(広明)、ヒロハレク(広晴来)
  2. ヒラアク(平明)

自動詞

ひらくく・く】

  1. 閉じているもの、かたまっているものなどが、ひろがるのびる
    1. つぼみがほころぶ。花が咲く
      花ひらく
  2. はじまる
  3. 晴れる快くなる、さわやかになる。
  4. さかんになる。よくなる。
    1. 人智が進む。文明にが発展する。
  5. いみことば》戦闘において、撤退する、退散する。
    1. 宴や会合を終了して解散する。おひらきになる。
  6. (距離、年齢、順位、値段などに)隔たりが生じる。差が大きくなる。

活用

カ行五段活用
ひら-く

他動詞

ひらくく・く】

  1. 閉じているもの、かたまっているものなどを、おしあけるときはなつ。取り放す。明ける
    1. 扉や門を通れる状態にする。
      正門をひらく
    2. 目口や手足を広げる
      腕をめいっぱいにひらく/すべての指をひらくとじゃんけんのぱあの形
    3. 閉鎖した場所を自由に行き来できるようにする。
      一般にも門戸をひらく
    4. 他人に心を通わせて交流できるようにする。
      心をひらく
    5. 障害を取り除く。導き通させる。流通させる。
      血路をひらく
  2. ひろげるのばす
    1. 本などを読むために中身が見える状態にする。
      教科書をひらく
      関連語: よむひもとく
    2. 魚の調理において、背中あるいは腹から包丁を入れて広げる。
      関東では魚を背中からひらく
      関連語: ひらきにする、さばくおろす
  3. いみことば割る砕くなどの婉曲表現。
    関連語: 鏡開き
  4. 酒を飲み干して杯をからにする。
  5. 《数学》ある式またはある数のn乗根を求める。
  6. 《数学》括弧のついた数式を、括弧がついていない数式に変換する。
  7. 文章中の漢字平仮名に変更する。
  8. ものごとをはじめる
    1. 会合を開始する。
      今から会議をひらく
    2. もよおす。場を設ける
      懇親会をひらく
    3. 都市、政府、商売、学説などを、新たに興す
    4. 掘り起こす開墾する。開拓する。
      森をひらく
    5. 盛んにする。栄えさせる。晴らす。
  9. 解き明かす。
    1. 明らかにする。
    2. 解く。排する。

活用

カ行五段活用
ひら-く

対義語

参考

  • 初版の定義は 上田万年松井簡治『大日本国語辞典』 金港堂書籍、第4巻、1919年12月18日、紙面553ページ、デジタル229ページ、全国書誌番号:43022818、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 954648/229 より