出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
呼応 (こおう)
- ある行動に応えて他方も行動を起こすこと。
- 互いに気脈を通じて物事を行うこと。
- それぞれの要素がうまく照応・対応すること。
- (言語学) ある特定の語句に対応して後に来る一定の表現。主に日本語では副詞とそれに対応して変化する文末を指す陳述副詞の呼応を狭義には指す[1]が、他言語について名詞と動詞、形容詞、限定詞などの対応も呼応と呼ばれる[2]。
- ある言語において目的語と動詞が呼応するならば主語と動詞も呼応するが、主語と動詞が呼応しても目的語と動詞が呼応するとは限らない(日野資成「比較言語学入門Ⅲ」)〔2004年〕[2]
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 呼応しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 呼応せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 呼応される | 未然形 + れる |
丁寧 | 呼応します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 呼応した | 連用形 + た |
言い切り | 呼応する | 終止形のみ |
名詞化 | 呼応すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 呼応すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 呼応しろ 呼応せよ | 命令形のみ |