屈折

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語

[編集]
この単語の漢字
くつ > くっ
常用漢字
せつ
第四学年
音読み

名詞

[編集]

(くっせつ)

  1. 物、とくに道が折れ曲がること。
    • 万字は垂直線と水平線との結合した十字形の先端が直角状に屈折しているので複雑な感を与える。(九鬼周造 『「いき」の構造』)
    • 幾重にも屈折する道を、大型のバスはあえぐようなエンジンのうなりをあげ、かなりのスピードで坂道にかじりつくように登ってゆく。(山川方夫 『予感』)
  2. あてなく惑うこと。
    • 舞台稽古で、冴子を始めて見た時信吉は傷つけられた自尊心恢復させるために、冴子を誘惑しようと決心したのだが、然し、信吉は悪魔にはなり切れず、時と場合でぐるぐると気持の屈折があった。(織田作之助 『夜の構図』)
  3. 精神ひねくれていること。素直でないこと。
  4. (物理学) 波動が他の媒質へ進むとき境界面で進行方向を変えること。
    • 水中に插入した櫂の曲がって見える事は述べてあるが、屈折の方則らしいものは見いだされない。(寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』)
  5. (文法, 形態論) 屈折素性の値に応じて語形変化すること。言語により、屈折接辞による規則的な弱変化と、不規則な強変化、両者が混合した混合変化などがある。
    • エ列の音を持つた名詞が熟する場合は、ア列音に変る。例へば、さけだるさかだるに、かぜぼろしかざぼろしに、すげがさすががさに変る。此は単なる音韻変化ではないのであつて、熟語を作る場合の語根屈折が、自然に機械的に整理せられる様になつて取つて来た規約である。(折口信夫 『熟語構成法から観察した語根論の断簡』)

下位語

[編集]

語義5

熟語

[編集]

翻訳

[編集]

名詞:曲がった物

名詞:精神

名詞:物理学

名詞:文法

動詞

[編集]

中国語

[編集]

動詞

[編集]

(ピンイン:qūzhé)

  1. 折り曲げる折れ曲がる
  2. (物理学)界面において、波動が進行方向を変える。
  3. (文法)語が文法的な意味機能に応じて異なる形になる。