出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 原字は木に弦を張って作った琴を象る象形文字で[字源 1]、のち音符「白 /*KREU/」を加えて「樂」の字体となる。「音楽」を意味する漢語{樂 /*ŋˤrauk/}を表す字。のち仮借して「たのしい」を意味する漢語{樂 /*rˤauk/}に用いる。
- 「白」は一説に「皃」の略体。「白 /*PRAK/」を加えた字であるという説[字源 2]があるが、諧声原則を満たさないため誤った分析である。
- 木に繭のかかる様、木に鈴をつけた楽器の象形といった説もあったが、甲骨文字や金文の形を見ればわかるように、これらは誤った分析である。
- ↑ 羅振玉 『殷墟書契考釈』 永慕園、1914年、43頁。
張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、1460-1462頁。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、490頁。
- ↑ 劉釗 『古文字構形学』 福建人民出版社、2006年、80頁。
樂 *
Lè, Yuè
- 中国人の姓のひとつ。百家姓第81位。
字典掲載
康熙字典 |
548ページ, 20文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
15399 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
5230 |
角川大字源 (1992) |
4448 |
講談社新大字典 (1993) |
7397 |
大漢語林 (1992) |
5277 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
936ページ, 6文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
2巻, 1280ページ, 16文字目 |