出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 「盍」の上部の「去」と書かれる部分が原字で、器に蓋をしたさまを象る象形文字[字源 1]。これに「皿」を加えて「盍」の字体となる。「ふた」を意味する漢語{蓋 /*kaaps/}を表す字。のち仮借して疑問詞の{盍 /*gaap/}に用いる。
- 「さる」の「去」とは関係がない(別字衝突)。去#字源の項目を参照。
- 『説文解字』では「血」+音符「大」と分析されているが、これは誤った分析である。
- ↑ 裘錫圭 「談談古文字資料対古漢語研究的重要性」 『中国語文』1979年第6期 437-442頁。
裘錫圭 「説字小記」 『北京師範学院学報』1988年2期。
裘錫圭 「再談古文字中的“去”字」 『漢字文化』1991年2期。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、477-478頁。
徐超 「古漢字通解500例」 中華書局、2022年、147頁。
字典掲載
康熙字典 |
794ページ, 2文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
22980 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
7681 |
角川大字源 (1992) |
6337 |
講談社新大字典 (1993) |
10580 |
大漢語林 (1992) |
7475 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
1209ページ, 1文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
4巻, 2559ページ, 4文字目 |