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sirka

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

アイヌ語

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カナ表記 シㇼカ/シㇽカ

発音

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  • IPA(?): /siɾ.ka/, [ʃiɾ(i̽).ka]

語源1

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sir + ka

名詞

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sirka (所属形 sirkaske 又は sirkasi)

  1. 地上ちじょう地面じめん

語源2

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sir姿 + ka

名詞

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sirka (所属形 sirkaske 又は sirkasi)

  1. 表面ひょうめんうえ
    • カムイマウシリカ・/アイヹコシネ・/スイバカネ・/リキンアンフミ・/アヱキサルスド・/マウクルル・/アコロア・モシリ・/モシリタブカシ・/アコエソヨシマ・[3]
      kamuy maw sirka / a=i=ekosne / suypa kane / rikin=an humi / a=ekisarsutu / mawkururu / a=kor a mosir / mosir tapkasi / a=koesoyosma
      神風の上に/軽く/揺られつつ/上っていく音が/私の耳元で/ビュービュー鳴り/人間の国/国に/パッと飛びこんだ。
  2. 容姿ようし容貌ようぼうかおたち。
    • ソンノタシ」/カムイオッタカ」/アイヌオッタカ」/エトルバク」シリカ」/イサムルヱ゚ネ」[4]
      sonno tasi / kamuy or_ ta ka / aynu or_ ta ka / eturpak sirka / isam ruwe ne.
      本当に/神のところにも/人間のところにも/(彼に)匹敵する容貌は/いないのだ。
    • インカルアンアワ・/ネイタクス・/アヱオイナカムイ・/コットレシ・/シリカヹナ・[5]
      inkar=an awa / ney ta kusu / Aeoynakamuy / kor_ turesi / sirka wen _ya
      見ると/相変わらず/アエオイナカムイ/の妹は/美しいのだ。
    • ネイ タ ナン カ ウェナ ネイ タ シㇼカ ウェナ[6]
      ney ta nan ka wen y_a ney ta sirka wen y_a
      どこが顔が醜いことか、どこが容貌が醜いことか(わからないほど美しい)
  3. かたなさや
    • トミカヌイヹ/シリカヌイヹ/タバンベバテク/ネブキネアキ/ランマカネ/キコロアナン/ヹンカスノ/ミシムライケ/アキヒクス/アイヌモシリ/アコホサリ/インカラアンアワ/シシリムカ/サノブドフ/カムイチブ/オヤブ/キコロカ/アコモイレ/ヤクン/アイヌコタン/アヹンテ/ノイネ/シランルヹネ[7]
      tomika nuye / sirka nuye / tapanpe patek / nepki ne a=ki / ramma kane / ki kor an=an / wen kasuno / mismurayke / a=ki hi kusu / aynu mosir / a=kohosari / inkar=an awa / Sisirmuka / sanoputuhu / kamuy cip / oyap / ki korka / a=komoyre / yakun / aynu kotan / a=wente / noyne / siran ruwe ne.
      タカラ彫刻ケリ /さや刻なるなり /そればかり /働きにけり /何つ変り無し /そして居るなり /あんまり /淋しなるなり /我そして /アイヌの国へ /我むきたり /見て見たなら /沙流川の /川つりに /悪神舩 /陸舩せり /彼發見せり /我オソけれ /ば /アイヌの部落が /あらされ /け り /我思ひます (宝刀のに彫刻し太刀の鞘に彫刻しそればかりを仕事としていつもそうして暮らしていた。あまりにも退屈で死にそうだったので人間の国の方を向いて見たところ沙流川の川口に神の船が上陸しているのだが私が遅れたら人間の村が荒らされそうな様子なのだ。)

参考文献

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  1. 貝澤とぅるしの (1969), “6-1 ウエペケㇾ「ヌサコㇿカムイ イカオピューキ」(祭壇を司る神さまが私 を助けた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  2. 平目よし (1969), “19-5 ウエペケㇾ「ユペッ イㇼワㇰ ウコイキ」(湧別の兄弟げんか)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  3. 鍋沢元蔵 (1954), Nabesawa-3 yukar (2), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040 
  4. 鍋沢元蔵 (1959), Nabesawa-5 yukar (3), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040 
  5. 鍋沢元蔵 (1954), Nabesawa-3 yukar (2), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040 
  6. 平目よし (1969), “19-4 ルパイェユカㇻ「ポイサルンクㇽ」(若い沙流の人)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  7. 鍋沢元蔵 (1928), Nabesawa-2 kamuyyukar (2), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040