出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 異体字 : 謪, 𠘾(同字), 𠹧(古字), 𠼬, 𠾃(古字), 𠿧(古字), 𡂦(古字), 𡃬(古字), 𡄚(古字), 𡅟(古字), 𥫐, 𧶜, 𧷞, 𨝗
- 筆順 :

- 不詳。甲骨文字の形[字源 1]は「䇂」(また一説に音符「章」の略体)と「丙」とから構成される。
- 『説文解字』では「㕯」+音符「章」から構成される形声文字と説明されているが、これは誤った分析である。甲骨文字の形を見ればわかるように「㕯」とは関係がない。
- 上部を「辛」と解釈する説があるが、これは誤った分析である。甲骨文字の形を見ればわかるように「辛」とは関係がない。[字源 2]
- ↑ 李宗焜編著 『甲骨文字編』 中華書局、2012年、793-796頁。
劉釗主編 『新甲骨文編(増訂本)』 福建人民出版社、2014年、130-131頁。
夏大兆編著 『商代文字字形表』 上海古籍出版社、2017年、83頁。
- ↑ 周忠兵 「従甲骨金文材料看商周時的墨刑」 『出土文献与古文字研究』第4輯 復旦大学出土文献与古文字研究中心編、上海古籍出版社、2011年、14-32頁。
蔡一峰 「《説文》“䇂”“辛”二部及相関諸字芻議」 『古文字論壇』第1輯 陳偉武主編、中山大学出版社、2015年、356-371頁。
- 一説に、「かなう」「相当する」を意味する漢語{當 /*taang/}からの接尾辞 *s- を介した派生語[語源 1]。
- 殷人が自らの作る工芸品などを全国に売り歩いたことから「あきない」の意味が生じたという説があるが、根拠のない民間俗説である。
- ↑ William H. Baxter and Laurent Sagart, Old Chinese - A New Reconstruction, Oxford University Press, 2014, p. 56。
字典掲載
康熙字典 |
194ページ, 32文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
3803 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
1519/1520 |
角川大字源 (1992) |
1240/1241 |
講談社新大字典 (1993) |
2048/2049 |
大漢語林 (1992) |
1481/1482 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
415ページ, 9文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
1巻, 288ページ, 6文字目 |