出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 原字は「日」+「丰」+「廾」から構成される会意文字で、両手で草を持って日に晒すさまを象る[字源 1]。それに「米」を加えて「暴」の字体となる。「さらす」を意味する漢語{曝 /*baawk/}を表す字。のち仮借して「あらい」「はげしい」を意味する漢語{暴 /*baawks/}に用いる。
- 『説文解字』では「日]+「出」+「廾」+「米」と分析されているが、これは誤った分析である。
- 漢代の篆書には「日」+「廾」+「米」からなるものも存在し、両手で米を持って日に晒すさまを象ることから、「㬥」の原字は「日」+「丰」+「廾」と「日」+「廾」+「米」の二系統が存在し、両者が「㬥」に統合された可能性もある。
- もと、{暴}を表す字は㬥の原字「日」+「丰」+「廾」を声符とし夲に従う「曓」であったが、「暴」に統合された。
- ↑ 裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、136-137頁、日本語訳『中国漢字学講義』(稲畑耕一郎・崎川隆・荻野友範訳)東方学術翻訳叢書、東方書店、2022年、第7章第1節243-244頁。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、536-537頁。
字典掲載
康熙字典 |
499ページ, 29文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
14137 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
4693 |
角川大字源 (1992) |
3933 |
講談社新大字典 (1993) |
6564 |
大漢語林 (1992) |
4599 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
868ページ, 35文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
2巻, 1532ページ, 15文字目 |