軽重

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

輕重 および 轻重 も参照。

日本語[編集]

名詞[編集]

 けいちょうけいじゅう

  1. (汎用的に)質量軽いことと重いこと。
    • 私は、はじめ昇降機リフトの速力などといふものは登載物の有無に関はりはないものかと思つてゐたのであるが、詳さに験べて見ると、その軽重に依つて微妙な変化のあることを見出した。(牧野信一 『日本橋』)
  2. 負担軽いことと重いこと。
    • けだし農なり商なり、また航海なり、人生の肉体に属することにして近く実利に接するものなれば、政府はその実際の利害につき、あるいは課税を軽重し保護を左右する等の術を施して、たちまちこれを盛ならしめ、またたちまちこれを衰えしむること、はなはだやすし。(福沢諭吉 『政事と教育と分離すべし』)
  3. 価値意義が軽いことと重いこと。又、軽んじることと重んじること。
    • また男といい女といい、ひとしく天地間の一人にて軽重の別あるべき理なし。(福沢諭吉 『中津留別の書』)
    • もちろん申し上げたいことは軽重いろいろあるのですが、便宜上次の三ヵ条にまとめた上、その後に注釈めいたことを書きます。(末弘厳太郎 『役人学三則』 )
  4. 程度優先順位が軽いことと重いこと。無視して好いことと無視できないこと。些細重要軽微重大
    • 症状の軽重によって薬を選ぶ。
  5. 評価すること。

用法[編集]

逆の意味を示す漢字二字を組み合わせた熟語を作る際、通常は「高低」「長短」「深浅」「親疎」「濃淡」というように大きい方を先にして小さい方を後にするが、「軽重」「陰陽」「貧富」の3つは例外で、小さい方(軽、陰、貧)が先で大きい方(重、陽、富)が後になる。

但し、「甲を重んじて、乙を軽んじる」という熟語を作る際には、同義語の「貴賎」と同じく、「乙」という順序になる(例:)(これは中国語でも同様。中国語の例:)。

成句[編集]

類義語[編集]

  • 貴賎(価値や意義が重いことと軽いこと)
  • 本末(重要と些細)

翻訳[編集]

英語(※日本語とは逆で、「重軽」「重いことと軽いこと」という順番になる。)