出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 象形。原字(『説文解字』では「𠀀」と説明されている)は、「斤」の刃の部分の筆画を取り除き、斧の柄の部分のみを象ったもの。のち羨符「口」を加えて「可」の字形となる。「斧の柄」を意味する漢語{柯 /*kˤaj/}を表す字。のち仮借して「能力がある」を意味する漢語{可 /*kʰˤajʔ/}に用いる。[字源 1]
- ↑ 屈萬里 『殷虚文字甲編考釈』 中央研究院歴史語言研究所、1961年、398頁。
張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、1133-1136頁。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、391頁。
林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、119頁。
王帥 「甲骨文“丂”、“昜”新解」 『甲骨文与殷商史』新8輯 上海古籍出版社、2018年、386-395頁。
李春桃 「甲骨文中“丂”字新釋」 『甲骨文与殷商史』新10輯 上海古籍出版社、2020年、253-264頁。
- よい。合う。適合する。
- (賓語を伴って)ききいれる。同意する。
- あることをすることができる。
- 値する。
- が、しかし。(もと、ひょっとすると~ではないか、の意。)
- (カ)能力や性質を有することや、ある行為を受けられることを表す。行為をされる側が主語になる。
字典掲載
康熙字典 |
172ページ, 12文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
3245 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
1264 |
角川大字源 (1992) |
1042 |
講談社新大字典 (1993) |
1737 |
大漢語林 (1992) |
1233 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
383ページ, 7文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
1巻, 567ページ, 7文字目 |