出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

  • 会意。「―(直線)」+「」でまっすぐに見る。

甲骨文字 金文

小篆

流伝の古文字
西周

説文
(漢)
《六書通》
(明)

意義[編集]

  1. まっすぐな、曲がっていない。
  2. 曲がったものを、まっすぐにする。
  3. 間違っているものを正しくする。なおす
  4. 曲がらないで、まっすぐに。

日本語[編集]

発音(?)[編集]

名詞[編集]

  1. じき
    1. 間にものが介在していない様、直接
    2. (主に時間が、空間の場合、移動を伴いその時間が)非常に接近していること。
      • ここを退院なさるとじきでした、御亡くなりになったのは(夏目漱石 『変な音』)〔1911年〕
      • もうよほど歩いたから、発光路もじきだろうと、道程を聞いて見ると、ちょうど半途だというので、それからまた勇気を附けて歩きましたが、歩いても、歩いても発光路へは着かない。(高村光雲 『幕末維新懐古談 栃の木で老猿を彫ったはなし』)〔1929年〕
    3. 関係が非常に近縁であること。
      • じきの妹なんざ、随分脱兎のごとしだけれど、母様の前じゃほとんど処女だね。(泉鏡花『婦系図』) 〔1907年〕
  2. じか
    1. 間にものが介在していない様、直接
      • 君は農家を訪れたことがあるか。入口の庭が広く取ってあって、台所のからじか裏口へ通り抜けられる。(島崎藤村 『千曲川のスケッチ』)〔1912年〕
  3. あたいあたえ 歴史的仮名遣い:あたひあたへ)古代日本において、県主あがたぬし等に与えられたかばね
  4. すぐ)将棋の棋譜での用語で、駒をまっすぐ前に進めること。

副詞[編集]

  1. じき)短い期間のうちに、すぐにと言うわけではないが、そうなるまでに大きな変化はなく。
    • 「私ももうじき五十二になります」 自分は老師のこの言葉を聞いた時、なるほど若く見えるはずだと合点がてんが行った。(夏目漱石 『初秋の一日』)〔1912年〕

熟語[編集]

中国語[編集]

*

形容詞[編集]

zhí

  1. まっすぐ
  2. 垂直
  3. たて
  4. 素直

動詞[編集]

zhí

  1. まっすぐにする

副詞[編集]

zhí

  1. しきりに
  2. ずっと
  3. まるで

名詞[編集]

zhí

  1. (漢字の字画)縦棒

人名[編集]

Zhí

  1. 中国人のの一つ。

熟語[編集]

朝鮮語[編集]

*

熟語[編集]

ベトナム語[編集]

*

コード等[編集]

点字[編集]