すべらぎ

日本語

名詞

すべらぎ【古くはすべらきか。漢字表記：皇、天皇。音韻^(wp)交替形：すめらぎ（古形：すめらき）、すめろぎ（古形：すめろき）】

1. 天皇。みかど。

   • かかるに　いま　すべらぎのあめのしたしろしめすこと　よつ時^（とき） ここのかへりになむなりぬる（かかるに、今、すべらぎの天の下しろしめすこと、四つの時、九の還りになむなりぬる　（『古今和歌集仮名序^(wp)』）

     解釈 ：そのようなことであったが、今、皇が天下をお治めになるのも、9年（四季の9度の還り）になる。

   • 古墳時代^(wp)より使われてきた「おおきみ/おほきみ（大王）」に替わり、飛鳥時代^(wp)後期（飛鳥浄御原令発布に先行する一時期）を境として使われるようになった（※最有力説）、大和王権^(wp)の王権力者の呼称。詳しくは「w:治天下大王#「天皇」表記の成立」を参照のこと。

語源

語源については諸説並立して判然としないが、「統（す）べる」と「君（きみ）」の合成語と見る説が有名ではある。

派生語

• いますべらぎ（今皇） ：当今^{（とうぎん）}。今上、今上天皇^(wp)。
• のりのすべらぎ（法皇、法の皇） ：太上法皇^(wp)のこと。「法皇」の訓読み。

関連語

• おおきみ（大王。後世は大君と記す） ：治天下大王^(wp)のこと。「すべらぎ（すめらぎ、すめろぎ）」以前の呼称。