出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漫畵 も参照。
漫 画 (まんが 表記揺れ:まんが、マンガ)
- (浮世絵師(wp)・葛飾北斎(wp)の『北斎漫画』に始まる定義) 構えず気ままに描く絵。
- 北斎自らが定義するところでは、漫画とは「気の向くままに漫然と描いた画」のこと。ただし、彼が『北斎漫画』で描いた漫画は卓越した画業であり、気の向くままに描いた絵ではあっても、漫然と描いた絵ではない。
- (caricatureの訳語として) 大胆なデフォルメ(wp)や省略等の手法で描き、鑑賞者に滑稽さや風刺を伝えようとする絵。
- 連続性のある漫画絵(まんがえ)と各場面に関する文(台詞・解説・詩など)を連ねる形式で表す、物語の表現形態。語義2の漫画から派生した表現様式。
- (古語的用法) テレビ番組や映画などを表現媒体とするアニメーション作品の別名。場合によっては特撮作品をも含む。
- これに似たことは映画の発声漫画においてしばしば発見されるかと思う。たとえば黒い線だけで描いた漫画の犬が妙な声をだして何か歌うとする、これが本物の犬の映像だとはなはだ困るであろうが、映画の犬だとそれがきわめて自然なことであり、その歌はほんとうに線画の犬が歌っているとしか思われない。(寺田寅彦『生ける人形』1932年)
- (比喩的) 質が低く滑稽なもの。噴飯物。
- 事件のことは全く知らずに、女の寝巻に就いて、話をしていた。(中略)問われるがままに、私も語った。
「ちりめんは御免だ。不潔でもあるし、それに、だらしがなくていけない。(中略)」
「パジャマかね?」
「いっそう御免だ。着ても着なくても、おなじじゃないか。上衣(うわぎ)だけなら漫画ものだ。」(太宰治『雌に就いて』1936年)
漫 画 ( (繁): 漫畫 mànhuà)
- (日本語に同じ)漫画。