出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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字源

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  • 象形。「」と同様、三日月を象る。「つき」を意味する漢語 /*ngwat/}、および「くれ」「よる」を意味する漢語{ /*slak/}を表す字。
    • もともと「月」と「夕」の両字は区別されていなかったが、西周以降「月」を{月}に用いて、「夕」を{夕}に用いるようになった。[字源 1]

甲骨文字 金文

簡帛文字

小篆

流伝の古文字
西周

戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、5、122頁。

古典的字源

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  • 説文解字』によれば「月,闕也,大陰之精,象形 ― 月はけることである。究極の陰の純粋な存在。象形」
    • けつ」は、類音による注釈。「大陰」は陰陽五行説による解釈だが、殷代にはそのような宇宙観は存在していない。
  • 説文解字注箋』(徐 灝じょ こう)によれば、「古文、鐘鼎文象上下弦之形,日象圜形,故月象其闕也 ― 古文、殷周の金文は、上弦・下弦の形にかたどる。日は円形に象るゆえに、月はその欠けるさまに象る」。

意義

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名詞

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  1. (つき)
    1. 地球衛星である天体仙娥
    2. 月(1-1)の
    3. 月(1-1)が地球の周囲を公転する期間、またはそれにほぼ等しい暦の上の期間。
  2. の一つ。
  3. (日本語用法)月曜日

形容詞

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  1. 月(1-1)の色をしていたり、満月の形に似ていたりして、月(1-1)のようである。
  2. 月(1-3)が巡る度の。毎月の。

量詞

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  1. 月(1-3)をもととした時間の単位、約29.53

日本語

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読み

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太字は表内音訓。

名詞

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  1. (つき)「つき」を参照。
  2. (げつ)月曜日の略。
同位語
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接尾辞

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-(がつ)

  1. 漢語の数詞xに付き、のx番目の月を表す。
    • 一月は、年の1番目の月である。

関連語

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熟語

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四字熟語

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漢文用例

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  • 床前看光 疑是地上霜(『静夜思せいやし』・李白)

 [床前月光をる、疑ふらくはれ地上の霜かと]

― 寝台の前に月光を見る、まるで地上の霜が輝いているようだ。

中国語

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語源

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名詞

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  1. 天体の月
  2. 暦の月

固有名詞

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  1. 地球の衛星

接尾辞

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  1. 時間の単位。約30

朝鮮語

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*

意味

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  1. 暦の月。同義の固有語:
  2. 月曜日。월요일

熟語: 朝鮮語

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ベトナム語

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*

名詞

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  1. つき

漢字情報

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辞典番号

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  • 康熙字典: 0504.190
  • 諸橋大漢和(日本): 14330
  • 大字源(韓国): 0879.200
  • 漢語大字典(中国): 32041.010

コード等

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点字

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