迷惑

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日本語[編集]

名詞[編集]

 (めいわく)

  1. あるのしたで、の人が困ったり思いをすること。
    あなたには他人への迷惑とか気の毒とかいう心持が、まるで解らないですねえまったく平気なんだから……」(葛西善蔵贋物』)
    世の中迷惑かけない暮し行く云うことが世の中のだと思っ居るよ。(与謝野晶子月夜』)
    近年いろいろ種類宴会で、いわゆるデザートコース入っ卓上演説はやるようである。あれは演説のきらい人間には迷惑至極ものである。(寺田寅彦路傍の草』)
  2. 迷い惑うこと[1]

発音[編集]

め↘ーわく

関連語[編集]

翻訳[編集]

(語義1)

動詞[編集]

  1. ある人のした事が元で、他の人が困ったり嫌な思いをする。
    よしない立てられて、拙者却って迷惑して居ります。(岡本綺堂正雪の二代目』)
    小涌谷満開遊山自動車輻湊して交通困難であった。たった一台交通規則無視したため数十台が迷惑するというのがこういう場合通則である。(寺田寅彦箱根熱海バス紀行』)
  2. 迷い惑う。
    舞陽まったく謀叛なしただ田舎いやしきのみならひて、皇居いまだ慣れざるゆゑに心迷惑す」と言へり。(『平家物語巻5・咸陽宮
    荊軻秦舞陽は、秦王を殺害すべくの王宮に入ったが、秦舞陽が身震いしたのを秦王の臣下に見咎められた。荊軻は咄嗟に)「秦舞陽には全く謀反の心などありません。ただ、田舎卑しい景色にばかり慣れ親しみ、皇居にはまだ慣れていないため、戸惑っただけです」と言った。
    わし一生煩悩迷惑し、愛欲浮沈ながらきょうまで来た。(倉田百三出家とその弟子』)

活用

サ行変格活用
迷惑-する

翻訳[編集]

(語義1)

形容動詞[編集]

  1. ある人のした事が元で、他の人が困ったり嫌な思いをするさま。
    今日勝手こと願い申しまして、さぞ迷惑でございましょう。(芥川龍之介』)
    このうかうか京都まで引っ張っ行って、もし知っているにでも逢って、盗んなぞ疑われでもしたら、とんだ迷惑にあわなければならない。(楠山正雄一本のわら』)

活用[編集]

ダ型活用
迷惑-だ

翻訳[編集]

朝鮮語[編集]

名詞[編集]

미혹

  1. まどい。

ベトナム語[編集]

動詞[編集]

mê hoặc

  1. まよまどわす。

中国語[編集]

発音[編集]

  • ピンイン: míhuo
  • 注音符号: ㄇㄧˊ ㄏㄨㄛˋ
  • 閩南語: bê-he̍k
  • 客家語: mì-fe̍t

動詞[編集]

 

  1. まよう。
    迷惑失故路 薄暮無宿棲(曹操苦寒行』)
    迷惑して故路を失ひ 薄暮に宿棲無し
    迷っをも見失い薄暮れになっても宿見付からない。
  2. 魅惑する。

脚注[編集]

  1. 上田万年、松井簡治、1919年12月18日『大日本国語辞典』金港堂書籍、第4巻、紙面1099ページ、デジタル502ページ、全国書誌番号:43022818、近代デジタルライブラリー pid 954648/502