あま

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日本語[編集]

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語義1 海人
語義2・3 海女

名詞: 海人[編集]

あま海人海夫蜑家蜑女海士海女

  1. 日本史(wp)漁撈(wp)》[原義古義](海人海夫蜑家蜑女) 日本において、とする水域(wp)河川湖沼含む)を生業とし、素潜りすもぐりする漁民始め釣漁網漁塩焼藻塩製造)・水上輸送航海など携わるのこと。古代中世では区別する概念発達で、古代から見られる「海夫」も「漁夫」などと同じく、男性という意味まない。「」「蜑家」「蜑女」は近世(wp)文書に見られるで、全て「あま」と読むが、中国水上生活を意味する「蜑(タン)」に由来する。
    例文1 :伊蘇其登尓 海夫乃釣船 波氐尓家里 我船波氐牟 伊蘇乃之良奈久(書き下し海夫釣船 泊てけり 我が泊てむ 礒の知らなく。 解釈:磯という磯に海夫の釣船が既に碇泊してしまっている。の船が碇泊すべき磯は見当たらない)(『万葉集(wp)巻十七・3892)〔7世紀後半-8世紀後半
    例文2 :荒布あらたへの 藤江の釣る 海人とか見らむ 行くを (柿本人麻呂(wp)古今和歌集(wp)羇旅)〔歌人飛鳥時代(wp)の人。編纂(wp)平安時代前期〕
    例文3 :飼飯けひよくあらし苅薦かりこも乱れ出づ見ゆ 海人釣船 (上に同じ
  2. 《漁撈》[近現代意義](海人海士海女、塰) 海を主とする水域を生業の場とし、素潜りする漁民(※この意味では語義1より狭義)。基本的には日本国内での呼称であるが、韓国済州島同業者海女〈ヘニョ〉(wp))や中国の同業者(採珠女)も同じく「海女」と呼ぶことも多い(※この意味では、国内に留まる語義1より広義)。性で区別する場合、男性は「海士」、女性は「海女」と分ける。「(あま)」は「海士」の合字で「海人」を意味する和製漢字日本語国字)であるが、固有名詞造語成分として地名(wp)用いられる(例:塰泊〈あまどまり〉、塰河〈あまがわ〉)に留まる
    例文 :随分ことあるけれども房州白浜行っ海女ひとたち潜っ働くのや天草とりに働く姿たことがあった。(宮本百合子 『漁村の婦人の生活 [1]』)〔1941年
  3. 季語》(海女) 語義2のうち、女性のみの季語(晩春の季語)。分類人事
  4. 日本伝統芸能(wp)》(海人。現代の別表記:海士) 演目一つ世阿弥(wp)作品とされてきたが、時代には既に存在していたことが判っている。詳しくは「w:海人 (能)」を参照のこと。

発音[編集]

あ↘ま

語源[編集]

関連語[編集]

語義2

名詞: 尼[編集]

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あま

  1. (仏教)女性の出家キリスト教修道女など、仏教以外の宗教における類似の女性を指す場合もある。
    このなろう。(坂口安吾明治開化 安吾捕物 その五 万引家族』)
    代官坂(だいかんざか)から黒衣かずいた天主教の尼さんが、ゆっくり上っ来る。(中島敦かめれおん日記』)
  2. 削ぎ」の略。の辺りで頭髪切りそろえた、平安時代髪型。また、その髪型の少女。
  3. 女性に対する蔑称。「阿魔」とも書く。
    このアマめ。キサマ死ぬ見せて、だけ殺したな。はじめから、死ぬる気持がなかったのだな、悪党めが!」(坂口安吾行雲流水』)
    おいしっかりしろ、あのとんでもない阿魔だぞ。(吉行エイスケ大阪万華鏡』)

語源[編集]

  • 」を意味する梵語ambā」の俗語からか。

発音[編集]

あ↘まあ↗ま

関連語[編集]

(語義1)

(語義2)

(語義3)

翻訳[編集]

(語義1)

名詞: 天[編集]

  1. (古語)あめ)の、名詞又は助詞「」「」に接続する際の変化。
    安乎尓余志 奈良能美夜古尓 多奈妣家流 安麻能之良久毛 見礼杼安可奴加毛(『万葉集巻十五・3602)
    青丹吉 奈良棚引け白雲 見れ飽かかも
    奈良の都に棚引いている、空に浮かぶ白雲は、見ていても飽きないものだ。

語源[編集]

  • あめ」の母音変化とするのが通説であるが、「漁師」の意の「あま」との関係を見いだし、天孫族の漁撈的性格の共通性を唱える説もある。

発音[編集]

あ↘ま

翻訳[編集]

名詞: 海[編集]

あま

  1. うみ

発音[編集]

あ↘ま

翻訳[編集]

名詞: 甘[編集]

  1. () 形容詞」の語幹口語では「い」の略語としても用いられる。

同音異義語[編集]

あま