「ふる」の版間の差分

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'''ふる'''【[[降]]る】
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#* 災いが'''ふり'''かかる。
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# (「ふるように」「ふるほど」の形で)多く押し寄せるさま。
# (「ふるように」「ふるほど」の形で)多く押し寄せるさま。

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=====東京式アクセント=====
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;ふ↘る
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(1)
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# 〔誘ってくる相手ヲ〕相手の誘いを[[ことわる|断る]]。特に、求愛を断る。*語義Bの一種である〈付着物を[[ふりはらう|振り払う]]〉から〈相手を拒絶する〉へ隠喩的に拡張した。
# 〔誘ってくる相手ヲ〕相手の誘いを[[ことわる|断る]]。特に、求愛を断る。*語義Bの一種である〈付着物を[[ふりはらう|振り払う]]〉から〈相手を拒絶する〉へ隠喩的に拡張した。
#* あいつは今まで女をさんざん'''ふっ'''ていた。
#* あいつは今まで女をさんざん'''ふっ'''ていた。

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*[[ふれる]]
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#長い時間が経過しているさま。[[ふるい]]さま。
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#*古株。古漬け。古女房。
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'''ふる'''【[[触]]る】
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{{古典日本語下二段活用|ふ|る}}
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三拍動詞二類
三拍動詞二類

=====平安時代=====
=====平安時代=====
;ふる↗る
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=====南北朝時代=====
=====南北朝時代=====
;ふ↘る↗る
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=====室町時代以降=====
=====室町時代以降=====
;ふ↘るる
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*現代日本語: [[ふれる]](触れる)
*現代日本語: [[ふれる]](触れる)

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'''ふる'''【[[振]]る】
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*二拍動詞一類
*二拍動詞一類
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*二拍動詞二類
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;ふ↗る
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'''ふる'''【[[震]]る】
'''ふる'''【[[震]]る】

2021年8月1日 (日) 05:20時点における版

フル も参照。

日本語

動詞: 降る

ふるる】

  1. (物体等が)上から落ちてくる。特に雨、雪、霰などがまとまって落ちてくる。
    • 午後から雨がふる
    • 街に枯葉が降る
    • 「今も降ってるかな」「もうやんだよ」
  2. 霜がおりる
  3. 光が注ぐ。
  4. (予期せぬ出来事が)自分の身に起こる
    • 災いがふりかかる。
  5. (「ふるように」「ふるほど」の形で)多く押し寄せるさま。

活用

発音(?)

東京式アクセント
ふ↘る
京阪式アクセント
ふ↗る

翻訳

(1)

関連語

動詞: 振る

「振る」の基本義

ふるる】

A: ものをその軌道が何らかの円弧を描くように動かす

  1. 〔ある程度の大きさの物体ヲ〕物体の一部を持つなどして固定し、手首またはを中心に前後・左右または上下に動かす。
    • 旗をふる。着物の袖をふる
    1. からだの一部ヲ〕体の一部を関節などを中心に前後・左右または上下に動かす。
      • 首をふる。手をふる。尾をふる
  2. 方向性を持つ物体ヲある方向ニ〕物体の向きをある方向に変える。*語義A-1の動作に含まれる、〈向きを変える〉という部分が注目されている。
    • 機首を右にふる
  3. (将棋)序盤において飛車を横に動かす。

B: 語義Aの動作をすることで発生する遠心力によって、ものを離脱させる。

  1. 〔ある程度小さい物体ヲ〕物体を持って手首を中心に上下に動かし、下方に撒き散らしたり投げたりする。振り撒く
    • キュウリに塩をふる。さいころをふる
  2. ひとヲ〕割り当てる。*語義B-1の〈下方に投げる〉という部分が〈上位者が下位者に役を与える〉という意味へ隠喩的に拡張した。
  3. 〔手にしている、または手にする可能性のある地位状況ヲ〕失う、または自らの意志で捨てる。*語義B-1の動作に含まれる〈手にしているものの離脱〉という局面が、〈手にしているものの喪失〉と捉えられ、さらに〈抽象的な喪失〉の意味へ変化した。
    • 昇進をふって筋を通す。失言で大臣の地位を棒にふる
  4. 〔誘ってくる相手ヲ〕相手の誘いを断る。特に、求愛を断る。*語義Bの一種である〈付着物を振り払う〉から〈相手を拒絶する〉へ隠喩的に拡張した。
    • あいつは今まで女をさんざんふっていた。

活用

発音(?)

東京式アクセント
ふ↗る
京阪式アクセント
↗ふる

複合語

関連語

接頭辞 

ふる

  1. 長い時間が経過しているさま。ふるいさま。
    • 古株。古漬け。古女房。

沖縄語

名詞

ふる

  1. 便所

古典日本語

動詞:古る

ふるる、る】

  1. 古くなる。古びる
ふ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行上二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
るる るれ りよ

動詞:降る

ふるる】

  1. (雨や雪が)ふる。
  2. (比喩的に) なみだながれる。
ふ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

動詞:触る

ふるる】

  1. る。れる。
ふ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

ふる【触る】

  1. 触る。触れる。
  2. (「事にふれて」の形で)関係する。
  3. すこべる。
  4. ひろらせる。
ふ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
るる るれ れよ

発音(下二段活用連体形)

三拍動詞二類

平安時代
ふる↗る
南北朝時代
ふ↘る↗る
室町時代以降
ふ↘るる

諸言語への影響

動詞:振る

ふるる】

  1. うごかす。
  2. (神体・神霊を)うつす。
  3. (神輿を)かつうごかす。
  4. てる。
ふ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

発音

  • 二拍動詞一類
↗ふる
  • 二拍動詞二類
ふ↗る

動詞:震る

ふるる】

  1. (地震などにより大地が)震動する。
ふ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形