いる

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いるー および ゐる も参照。

日本語[編集]

語源:いる[編集]

動詞:入る[編集]

いるる】

  1. (自動詞) はいるからへと移動する。
  2. 主に京都で、東西方向の移動を表す方言。単独では用いられず、「入る」(東方向への移動)「西入る」(西方向への移動)の形で、若しくは「」をカタカナにした「東入ル」「西入ル」の形で用いる。
活用[編集]
関連語[編集]
複合語[編集]
連語・慣用句[編集]
翻訳[編集]
はいる — 「はいる#翻訳」を参照のこと

動詞:要る[編集]

いるる】

  1. (自動詞) 必要とされる。必要だ。
    • その計画には金がたくさんいる
  2. (自動詞) ほしいと思う。
    • 「コーヒーいる?」「いらない」
  3. (「いらない」「いらぬ」などの形で)しなくていい。すべきでない。余計だ。
    • いらないことは言わないように。
    • いらぬおせっかい
  4. (近畿方言, 補助動詞) (「していらん」の形で)しなくていい。しないでほしい。
活用[編集]
翻訳[編集]
参照[編集]

語源:いる(ヤ行)[編集]

  • 古典日本語「いる」(上古はヤ行の「い」)を語源とするもの。

動詞:射る[編集]

いるる】

  1. (他動詞) ものに向かって放つ撃つ
    • 彼は大きく構えてた。
    • 用法:「はなつ」は、弓弦にかけた指を外し矢を飛ばす事実のみを言うが、「いる」は、放った矢をものに当てる意思を含む。従って、「○彼は大空に向かって、矢を放った」と言えるが、「×大空に向かって、矢を射た」は正しくない。
  2. (他動詞) 放った矢によりねらったものを射抜く、射当てる。またそのように試みる。
    • 百歩を隔てて柳葉をるに百発百中するという達人だそうである。(中島敦「名人伝」)
活用[編集]
類義語[編集]
翻訳[編集]

動詞:炒る/煎る/熬る[編集]

いるる/る/る】

  1. (他動詞) 火にかける調理においてなどを用い、強く熱を加え、水気を飛ばす。いりつける。
  2. (他動詞) 自然乾燥したものを鍋などに入れて加熱し、さらに水分を飛ばして香ばしくまたくだけやすくする。
    • 豆を煎る。
活用[編集]
類義語[編集]
翻訳[編集]

動詞:鋳る[編集]

いるる】

  1. (他動詞) 鋳造する。
活用[編集]

動詞:熟る[編集]

いるる】

  1. (自動詞) 熟する
活用[編集]

語源:ゐる[編集]

  • 古典日本語「ゐる」を語源とするもの。

動詞:居る[編集]

いるる】

  1. (自動詞)生物がそこに)存在する。
    • 庭に猫が1匹いる
    1. (「(するような者は)いない」「(するような者が)いるか」などの形で)普通はしない。すべきでない。したことは問題だ。
      • あの場面で勝負を避けるストライカーはいなかったな、と後悔している。
      • そんなところで寝る人間がいるか。早く部屋に入りなさい。
  2. (自動詞) 滞在する。
    • いま出張で北海道にいるんだ。
  3. (自動詞) とどまる
    • このままここにいるから。
  4. (自動詞) すわる
    • ても立ってもいられない。
  5. (補助動詞)その状態保つことをする。
    • その猫はこちらを見て鳴いている
活用[編集]
用法[編集]
連用中止形「い」および否定の連用中止形「いず」「いなく」はあまり用いられず、て形(連用形+助詞「」)の「いて」「いなくて」、または、おるの連用中止形「おり」「おらず」で代替されることが多い。
類義語[編集]
関連語[編集]

沖縄語[編集]

語源[編集]

琉球祖語 *ero < 日本祖語 *erə

名詞[編集]

いる

  1. いろ顔色かおいろ

参照[編集]


北奄美大島語[編集]

語源[編集]

琉球祖語 *ero < 日本祖語 *erə

名詞[編集]

いる

  1. いろ

古典日本語[編集]

動詞:沃る[編集]

いるる】

  1. (水を)そそぐ。

活用[編集]

いる 動詞活用表日本語の活用
ヤ行上一段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(語幹無し) いる いる いれ いよ

動詞:射る[編集]

いるる】

  1. (現代語に同じ)射る。

活用[編集]

いる 動詞活用表日本語の活用
ヤ行上一段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(語幹無し) いる いる いれ いよ

動詞:入る[編集]

いるる】

  1. なか移動する。はいる。
  2. (宮中や仏門に)入る。
  3. (太陽や月が)しずむ。
  4. 必要である。
  5. いたる。する。
  6. (心に)みる。
  7. (「行く」「」の尊敬語)おいでになる
  8. すっかり〜する。
  9. ひたすら〜する。
い-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

いる【入る】

  1. れる。
  2. (力や心を)める。
  3. れる。
い-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
るる るれ れよ

発音[編集]

四段活用

二拍動詞一類(?)

下二段活用

三拍動詞一類(?)

動詞:炒る/煎る/焦る[編集]

いるる/る/る】

  1. あぶる。く。

活用[編集]

い-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

動詞:鋳る[編集]

いるる】

  1. (現代語に同じ)鋳る。鋳造する。

活用[編集]

いる 動詞活用表日本語の活用
ヤ行上一段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(語幹無し) いる いる いれ いよ

宮古語[編集]

語源[編集]

琉球祖語 *ero < 日本祖語 *erə

名詞[編集]

いる

  1. いろ