衆寡敵せず

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日本語[編集]

成句[編集]

衆寡せずしゅうかてき-)

  1. 多数に対して少数では勝ち目がない[1]。「」は「多数」、「」は「少数」の意。

発音[編集]

しゅ↘ーか て↗せ↘ず[1]

関連語[編集]

類義語[編集]

出典[編集]

三国志巻11・魏書11・袁張涼国田王邴管伝・張範伝

【白文】
董卓作亂、承欲合徒眾與天下共誅卓。承弟昭時爲議郎。適從長安來、謂承曰、「今欲誅卓、眾寡不敵。且起一朝之謀、戰阡陌之民。士不素撫、兵不練習。難以成功。卓阻兵而無義、固不能久。不若擇所歸附、待時而動。然後可以如志」。承然之。乃解印綬、閒行歸家、與範避地揚州。
【訓読文】
董卓すや、、徒衆を合はせ天下共に卓をせむとす。承の・昭、時に議郎たり。たまたま長安来りて、承にひて曰く、「卓を誅せむと欲するも、衆寡敵せず一朝はかりごとおこして、阡陌せんぱく戦はしむ。素よりせず、練習せず。以て成すこと難し。卓、りて無くもとより久しくすることあたはず。帰附する択び待ち動くかず。然るに以て如くあるし」と。承、を然りとす。すなは印綬を解き間行して帰りともに地を揚州避く
【現代語訳】
董卓騒乱を起こすと、徒党糾合して天下の人々と共に董卓を誅滅しようとした。張承の弟の張昭は当時議郎の職にあったが、たまたま長安からやって来ており、張承に言った、「今、(あなたは)董卓を誅滅しようとしておりますが、多数と少数では相手になりません。しかも、唐突に計画を思い立ち、あぜ道で働く農民らを(徴兵して)戦わせようとしております。(あなたは)平素より将校らをいたわってきた訳でもありませんし、兵卒訓練されている訳でもありません。これでは、成功を収めることは困難です。董卓は兵力をたのみにして道義がなく、(権力者の地位に)長く留まれるはずがありません。(あなたに)従う者を選抜し、時機を待って行動するのが適切です。そうすれば、いずれご希望通りになることでしょう」。張承は、この意見を正しいと考えた。そこで、官職を辞して密か故郷へ帰り、張範と共に揚州へ避難した。

翻訳[編集]

脚注[編集]

  1. 1.0 1.1 下中弥三郎編『大辞典』 平凡社、第13巻、1935年8月10日、紙面417ページ、デジタル214ページ、全国書誌番号:67012501、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 1873445/214